さらに高収入を目指すなら
夜勤は高収入になるのか?
看護師は夜勤に入れば夜勤手当をもらうことができます。夜勤手当をもらえればその分高収入になります。ですが、夜勤に入れば絶対に高収入を得られるというわけでもないのです。少し古いデータですが、看護協会の2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査報告書では、夜勤=高収入とはいえないことがデータとして見ることができます。
例えば2交代制の夜勤手当の平均は10119円です。これだけ見ると、1回の夜勤で約1万円もらえているので高収入になるといえます。ですが、この10119円は平均額なのです。実は、2交代制の夜勤手当を6000~8000円未満としている病院が23%と非常に多いのです。夜勤手当が6000円だと割に合わないと思う人もいるのではないでしょうか。さらには、夜勤手当が2000円未満としている病院が0.4%、夜勤手当なしという病院も1.5%あるのです。こういった病院で夜勤をしても高収入にはつながりません。
ですが、夜勤手当が低い病院ばかりではありません。平均以上の夜勤手当を支給している病院もあります。14000~16000円未満は11%、16000~18000円未満は2%、18000~20000円未満が1%、20000円以上は1%となっています。こういった夜勤手当が高いところで働けば、夜勤=高収入といえます。ですから、夜勤で高収入を得るためには夜勤手当にこだわる必要があるのです。
2交代制と3交代制
看護師が夜勤で高収入を得るには、2交代制と3交代制のどちらが良いのでしょうか?2交代制の夜勤手当と3交代制の夜勤手当を比べてみましょう。2交代制の夜勤手当の平均額は10119円。3交代制の夜勤手当の平均額は準夜勤で3812円、深夜勤で4635円となっています。準夜勤3812円+深夜勤4635円=8447円ですので、2交代制の夜勤手当10119円のほうが1600円以上高いということになります。これはあくまで平均額ですので、必ずしも3交代制よりも2交代制のほうが夜勤手当が高いと言うわけではありません。ですが、3交代制より2交代制のほうが夜勤手当を多くもらえる確率が高いと言えるでしょう。
夜勤手当が高い職場
福利厚生も充実しているし給料も高いから、大学病院や公立病院のほうが夜勤手当が高いと思っていませんか?ですが、このイメージは間違いです。大学病院や公立病院の夜勤手当は、平均額前後のところがほとんどです。では、どこだと夜勤手当が高いのか?これは難しい問題です。なぜなら夜勤手当はその病院や施設が独自で決めているので、こういう病院は夜勤手当が高いという決まりがないのです。ただ、大学病院や公立病院よりは医療法人や個人の病院が高い傾向にあり、大病院よりは200床未満の小規模病院のほうが高いことが多いようです。
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